FX 両建ての有効性

両建てとは同じ通貨ペアの「買いポジション」と「売りポジション」を同時に保有することです。

 

両建ては税金対策にも使えます。個人の税金は、1月1日〜12月31日までの利益(所得)によって決まり、確定申告によって税金を計算し納付しなければなりません。FXで得た利益は雑所得に該当し、20%が課税対象になります。税金を減らすには 

 「年末までに利益を減らしておく必要が有る」という事ですね。そこで、活用するのがポジションの両建てなのです!最初に述べた通り、ポジションの両建てとは、同じ通貨でロング(買い)とショート(売り)の両ポジションを同時に持つ事をいうのですが、なぜポジションを両建てにすると税金を安くする事が出来るのでしょうか。12月に入り今年の利益が「100万円」出ていると仮定してください。

 新しく買いと売りのポジションを建てます(両建て)。

 1ドル=100円の時に10万通貨ずつの買いと売りのポジションを建てます。

後にレートが上昇し、1ドル=105円となりました

1ドル=105円となったことで、下記の含み損失が発生します。

買いポジション 5円 × 10万通貨 = 50万円

売りポジション -5円 × 10万通貨 = -50万円

売りポジションのみを決済します。

売りポジションを決済することで、「-50万円」の損失が確定します

そのまま買いポジションは決済せず、来年までポジションを維持します

買いポジションを維持することで「50万円」の含み益は来年に持ち越され、確定利益である「100万円 – 50万円 = 50万円」が課税対象となります。

 これで、本来「100万円」に課税されるところが、半分の「50万円」まで減りました

買いポジションは、来年のレートを見ながらどうするのかを決定します。

 上記のようにすることで、税金を節税でき、含み益は来年に持ち越せます。

いかがでしたでしょうか。節税にも使える両建てを是非利用してみてください。